先日、ある子どもが医療センターに行ったときのこと。
先生からこんな言葉をかけてもらいました。

「フリースクールどこ行ってるの?」

この一言が、私たちにとって本当に嬉しい出来事でした。

私たちが目指しているのは、「鳥取県内すべての子どもたちに学びの選択肢を届ける」ということです。学校だけではなく、フリースクールもまた地域の中の当たり前の学びの場になるように。

その意味で、この先生の問いかけは大きな一歩でした。
「どこのフリースクール?」と自然に聞いてくださったことは、すでにフリースクールという存在が学びの選択肢の一つとして受けとめられている証だからです。

さらに、「どこ」という言葉には、フリースクールに多様性が生まれていることも示されています。地域の中でいくつもの学び場があり、それぞれに子どもたちが通っている。その風景が少しずつ広がっているのだと感じました。

私たちが思い描いているのは、数年後、鳥取のどの地域でも「フリースクールに通う」ということが当たり前に語られる社会です。子どもたちにとって自然に選べる道がある。それを地域の方々が温かく受けとめてくださる。

その未来の姿を、今回の小さな出来事の中で垣間見ることができました。
そして改めて、地域の皆さまとともに歩むことの大切さを感じています。