鳥取フリースクールこ・ラボには、全国から見学に訪れます。見に来られるのは教室の中の学びだけではありません。その周辺にある自然や人、暮らしの気配までも含めて、「ここで子どもを育てたい」と思わせる空気が、この場所にはあるのです。

昨日も、島根県出雲市からご家族が見学に来られました。訪れたのは大山校と境港校。山のふもとにある自然豊かな拠点で、授業風景を参観されていました。そして、

「こういうところで育てたいです。移住を視野に入れています。」

これまでに米子市、大山町に2家族が鳥取に移住され、今現在

  • 島根県松江市から2家族
  • 岡山県から1家族
    が、フリースクールへの通学を前提に、移住を真剣に検討されている状況です。

こうした動きは、こ・ラボが単なる「フリースクール」ではなく、「暮らしと学びをつなぐ場所」になってきている証だと感じています。

こ・ラボでは、山登り、沢登り、地域の大人との対話やプロジェクトなど、毎日の体験がそのまま“学び”になっていきます。学年も年齢も関係なく、子どもたちは日々、自分のペースで学び、遊び、育っていきます。そうした日々の中で自然と「自分らしく生きるとは?」という問いに向き合っていくのです。

そして何よりの特徴は――
フリースクールの良さは、「地域まるごとが教育になる」ということ。

教室の外には、リアルな社会が広がっています。農家さん、アーティスト、漁師さん、地域で活動する方々…その誰もが子どもたちの先生であり、地域全体が一つの学校と捉えています。

「どんな学校に通わせるか」という問いは、実は「どんな環境で生きていくか」という問いとつながっています。だから今、子どもの教育のために“移住”という選択肢を考えるご家庭が増えているのです。

鳥取という場所には、自然も、人の温かさも、そして“学びの自由”もあります。
こ・ラボは、これからも「地域まるごと教育」の実践を通して、子どもたちとその家族が、自分らしく歩んでいける未来を支えていきたいと思っています。