はじめに:学びに必要なのは「冒険心」

教育における「冒険」とは何でしょうか?それは、未知の世界に飛び込み、自らの選択で進み、試行錯誤しながら成長していくことです。子どもたちが「冒険する学び」を経験することで、主体性や創造力、挑戦する心が育まれます。

この「冒険する学び」を象徴する体験が、2月14日に鳥取フリースクール「コラボ」の子どもたちが挑戦したノルディックスキーです。ノルディックスキーは、ただのスキーではありません。整備されたゲレンデを滑るアルペンスキーとは違い、誰も踏み入れていない雪の中を進み、自分だけの道を切り開いていくアドベンチャー要素の強いスキーです。この体験こそが、「教育における冒険の本質」を象徴していました。


1. ノルディックスキーと「選択する力」

ノルディックスキーでは、ただ滑るだけではなく、【自分で道を選ぶ】ことが求められます。

目の前に広がる真っ白な雪原の中から、自分の行きたい道を自分で決めます。ゴールは同じでも、その過程はすべて自分次第。この体験がまさに「教育における冒険」の象徴なのです。

子どもたちは、それぞれの判断で道を選びました。時には木や枝、また雪上にできた穴など予想外の障害があり、進むのが難しい場面もありました。それでも彼らは、自分で考え、自分の足で新しい道を切り開いていきました。この経験こそが、「教育における冒険」の本質です。


2. 冒険が育む「自主性」と「選択の力」

自分の進む道を決める力

ノルディックスキーでは、【どこを進むか】という選択を子どもたちが常にし続けます。教育においても、この【自ら考えて選ぶこと】がとても重要です。誰かが決めたルートをなぞるだけではなく、自分で考えて進むことで、主体的な学びが生まれます。

挑戦する勇気

未踏の地に踏み出すことは、ワクワクすると同時に、不安も伴います。スキーでも、教育でも、未知の世界に挑むには勇気が必要です。しかし、一歩踏み出してみると、「できる!」という自信につながり、次の冒険への原動力になります。

失敗から学ぶ力

新しい道を選んでも、うまくいくとは限りません。深い雪に足を取られたり、想定外の障害物があったりすることもあります。それでも、試行錯誤しながら進んでいくことで、失敗から学ぶ力が身についていきます。


3. 教育における冒険とは「選択性」である

冒険の一つは、【自分で選択すること】です。ノルディックスキーで子どもたちが自分の道を選びながら進んだように、教育も本来、子どもたちが自ら選び取るものです。

鳥取フリースクールこ・ラボでは、子どもたちが自分で学びを選び、実際に試し、経験しながら成長していきます。このプロセスこそが、「冒険的な教育」の核心です。


おわりに:教育に「冒険」を取り入れよう

ノルディックスキーを体験した子どもたちは、単にスキーを楽しんだだけではありません。彼らは、自ら道を選ぶ力、失敗を乗り越える力、挑戦する勇気を学びました。

フリースクールの教育においても、【冒険する学び・選択する学び】を大切にすることで、学校教育と同様に子どもたちは未来を切り拓く力を身につけます。私たち大人も、子どもたちと一緒に、「冒険する教育」を楽しんでいきます!